
干し芋と言えば「紅はるか」と言われる時代、その理由は?
干し芋の生産量が日本一の茨城県ひたちなか市、この直売所でも約8割近くは「紅はるか」の干し芋が販売されています。
新しく品種登録されたのが2010年3月と言われますから、まだ15年しか経っていない新しい品種
干し芋の品種で主役の座が「玉豊」(タマユタカ)から、なぜ10年程度で「紅はるか」になってしまったのか?
食べたことのある方なら、その美味しさは説明不要かと思いますね!
また、干し芋を最近知った方の中には「紅はるか」しか知らない・食べたことがない方も多いと思います。
今回は、そんな「紅はるか」の人気の秘密をご紹介します。
そもそも「紅はるか」とは?
「九州121号」と「春こがね」の2つの品種を掛け合わせ、見た目の色も味も優れた品種として誕生しました。
ネーミングの由来も、他の品種よりも総合的に「はるか」に優れているということで「紅はるか」
その名の通りに、皮もキレイな紫色で蒸かしたお芋も黄金色で、とっても甘い
そして、何より畑の場所や環境に大きく影響を受けることなく丈夫でよく育つので、収量が安定します。
農家にとっては、非常に優秀な品種と言えますね!
- 紅はるか(ベニハルカ)
- 紅はるか(ベニハルカ)
- 紅はるか 蒸かしたて
- 紅はるか 平干し芋
焼き芋でも、干し芋でも最高に美味しい
紅はるか(ベニハルカ)は、最初「焼き芋」から広がって、「干し芋」にも広がったと記憶してます。
この「紅はるか」は、水飴の成分でもある麦芽糖(マルトース)を多く含んでいるのが特徴の品種で、
とっても甘いと感じるのですが、喉が渇くほどの甘さではなく後味がスッキリしたスマートさを感じる甘さです。
焼き芋では、中身全体がシットリとしていて、舌触りが非常に滑らかな食感
ホクホクしたところがほとんどないです。
紅はるかの焼き芋を一本食べると、お腹一杯になります。
ちなみに、麦芽糖が多いと書きましたが、麦芽糖に「麦」の文字があっても小麦由来ではありません
ですから小麦アレルギーの方も安心です。
焼き芋で、これだけ美味しいのですから「干し芋」に加工しても当然美味しいはずです。
独特の「紅色」は、その年の作柄・乾燥時期などで微妙に変化すると感じます。(あくまで私の経験上です)
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 平干し芋
- 紅はるか 平干し芋
干し芋 人気品種1位の秘密
私がサポートさせて頂いている干し芋農家さんでも、2011年~2012年頃から「紅はるか」の加工が一気に広がりました。
「いずみ13号」も甘くて美味しいけど、この「紅はるか」も同じくらいに甘くて美味しい!
・・・と言った、生産農家さんの言葉はよく覚えています。
その他にも、「丈夫でよく育つのでロスが少ない」
「色がキレイなので美味しく見える(実際に美味しい)」
「タマユタカのような“白パカ”が、ほとんど無い」
(※白パカ=おそらく茨城の方言?正式は「シロタ」。生育期の雨不足などが原因で干し芋に白い部分が発生してしまうこと)
以上、「丈夫に育って、そして美味しい」となれば、農家にとっても非常に扱いやすい品種です。
そんな理由で、あっという間に「干し芋品種」で圧倒的なシェアを獲得するに至りました。
私も、2013年の年末のギフトで知人や親類に贈ったところ・・・
「去年と色が違うけど、今年は新しい干し芋?」
「すごく美味しいから追加で欲しい」
「ねっとり感が今までと全然違う!」
と、今まで「タマユタカ」や「いずみ13号」を食べていた方にも違いがすぐに分かったようです。
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 平干し芋
- 紅はるか 平干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
- 紅はるか 丸干し芋
(※最近では一年を通じて販売されています。)
「旬」の時期は、12月末~2月末頃です。
◇干し芋の聖地「JA常陸 長砂直売所」(長砂ファーマーズマーケット ここすな)なら、干し芋生産農家の商品が豊富に並びます。
◇ほしいも品評会「べにはるか」の部、入賞農家さんの商品を直売所で探してみるのも楽しいです!
それぞれの産地、加工方法で甘さや美味しさも違って、その違いを楽しめるでしょう。
ちなみに大変恐縮ですが、私のサポートさせて頂いている農家さんをご紹介します。
「いずみ13号」がメインでしたが、「紅はるか」「シルクスイート」も生産加工します。
昔から干し芋が美味しく出来る地域と言われている「長砂」に畑があります。